ロードバイク・スポーツバイク業界は、より良いバイクを世に出すために、数多くの優れたメーカーが技術・性能・デザインを追求して競い合っている世界です。
自分に合っているメーカーを見つけることは、バイクの購入や買い替えを行う際に非常に重要なポイントとなります。
当記事は、ロードバイク買取専門店SECOND ROADで年間1500台を超えるロードバイクを目利きしているスタッフの山田が独自の視点で初心者の方から上級者の方まで納得できるおすすめメーカーを各社の下記情報を交えつつ紹介している記事です。
- メーカーの特徴
- 代表モデル
- 活躍するプロ選手やチーム
自身の目的・好み・スタイルに合ったバイクを見つけるためのぜひ参考にしてみて下さい。
初心者の方に人気のメーカー
「まだロードバイクに乗ったことがない」「ロードバイクを始めて間もない」「ロードバイクに関する知識やメンテ方法などもあまり分からない」といった初心者の方は、価格帯・パーツの信頼性・アフターサポートを重視してメーカーを選ぶのがオススメです。
以下に、初心者の方にもおすすめのロードバイクメーカーを紹介します。
GIANT(ジャイアント)
https://www.giant-bicycles.com/jp
GIANTは、1972年に台湾で設立された世界最大級の規模を誇る自転車メーカーです。
耐久性と軽量性に優れたカーボンテクノロジー、空力抵抗を低減するエアロテクノロジーを取り入れたバイクの開発を得意としています。
ロードバイク・マウンテンバイク・電動アシスト自転車など、幅広いカテゴリ―で多数のラインナップを展開。グローバルな販売ネットワークを活用し、高い品質力・供給力・サポート力で、初心者ライダーから本格派ライダーまで幅広く支持されています。
■初心者の方におすすめな理由
GIANTのバイクは価格帯も幅広くコストパフォーマンスにも優れているため、最初の一台をお探しの方や選択肢を広く持ちたい方にはおすすめです。
■GIANTを愛用しているチーム・プロ
【プロ選手】
- ラース・ボーム(Wikipedia)
世界チャンピオン経験者で、GIANTのエンジニアと密接に連携してトップレベルのレース用バイクを開発 - マイケル・バンデンハム
GIANTの最新モデルでレースに参戦するカナダのシクロクロスチャンピオン
■代表モデル
- TCR(ティーアールシー)
汎用性に優れており、登坂やスプリントなど幅広いレース状況に可能なオールラウンドモデル - Propel(プロペル)
スプリントや平坦レースでのパフォーマンスに優れた革新的なエアロロードモデル - Defy(ディファイ)
長距離や快適なライドに適した設計が特徴のエンデュランスモデル
TREK(トレック)
https://www.trekbikes.com/jp/ja_JP
TREKは1972年にアメリカ・ウィスコンシン州で創業した世界的に有名な大手自転車メーカーです。
ロードバイク・クロスバイク・マウンテンバイクを中心に幅広いラインナップを展開しており、革新的技術を取り入れた高性能で耐久性の高いバイクは、世界中のサイクリストから高く評価されています。
1980年からカーボンファイバー技術に着手しているカーボンバイクのリーディングカンパニーであり、独自技術で軽量性と高強度を両立したバイクを実現。エアロテクノロジー・衝撃吸収テクノロジーにも定評があり、エアロバイク・軽量バイク・エンデュランスモデルなどの製品に取り入れられています。
■初心者の方におすすめな理由
スポーツ自転車業界のスタンダードとも言えるポジションのメーカーであるため、豊富なラインナップからバイクを選びたい方や、バイク選びに迷っている方にはおすすめです。
日本全国に取扱い店舗がり実際に試乗ができるのもおすすめポイントです。
■TREKを愛用しているチーム・プロ
【プロチーム】
- トレック・セガフレード
トレックが公式バイクを提供するワールドツアーチーム
【プロ選手】
- マス・ピーダスン(Wikipedia)
トレックのMadone・Émonda」を愛用し、2019年のUCIロード世界選手権で優勝経験を持つスプリンター - バウケ・モレマ(Wikipedia)
Émondaを使用し、ツール・ド・フランスやクラシックレースでも活躍するオランダ出身のベテランライダー
■代表モデル
- Madone(マドン)
エアロダイナミクスに特化し空気抵抗を最小限に抑え、安定した高速走行を可能としたレース向けエアロロードバイク - Émonda(エモンダ)
非常に軽量で山岳ステージやヒルクライムに適したモデル - Domane(ドマーネ)
振動吸収機能を搭載し快適性を向上させた、長距離や悪路に強いエンデュランスモデル
Cannondale(キャノンデール)
https://www.cannondale.com/ja-jp
Cannondaleは、1971年にアメリカ・コネチカット州で設立された総合的自転車メーカーです。軽量で剛性の高いアルミフレームを使用したバイクのパイオニアとして名を馳せ、現在は先進的なカーボンテクノロジーを取り入れた高性能バイクが高く評価されています。
唯一無二の片側フォーク構造「レフティ」は同社の象徴的な技術として知られており、見た目の独特さだけでなく高い耐久性とスムーズなストロークを実現。ロードバイク・グラベルロード・MTBに採用され高い評価されています。
バイクの機能性だけでなくビジュアルも好評で、洗練されたモダンなデザインで多くのライダーを魅了し続けています。
■初心者の方におすすめな理由
エアロ性能・軽量性・快適性を備えたモデルからオールラウンドモデルまで幅広く展開しているため、自分に合ったバイクを見つけやすいのがポイントです。
GIANTやTREKに次ぎ、取扱い店舗が多いメーカーです。
■Cannondaleを愛用しているチーム・プロ
【プロチーム】
- EFエデュケーション・イージーポスト(Wikipedeia)
キャノンデールがバイクを提供しているワールドツアーチーム
【プロ選手】
- リゴベルト・ウラン(Google検索結果)
キャノンデールのSuperSix EVO・SystemSixを愛用し、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアなどで大活躍 - ニールソン・パウレス(Google検索結果)
SuperSix EVO・SystemSixを使用し、攻めた走りでツール・ド・フランス等のレースで好成績を獲得
■代表モデル
- SuperSix EVO(スーパーシックスエボ)
超軽量でありながら高い剛性と空力性能を兼ね備えたオールラウンドバイク - SystemSix(システムシックス)
エアロダイナミクスに特化した最速のスピードを追求する志向のモデル - Synapse(シナプス)
汎用性・快適性重視で設計された長距離ライドやエンデュランスに適したモデル
中級者の方に人気のメーカー
「ロングライドでいろいろなところを走っている」「一般向けのレースやイベントに参加している「日常的にライドを行って鍛えている」といった中級者の方は、レースに対応できる性能や長距離走行に耐えれる耐久性などを重視してメーカーを選ぶのがおすすめです。
以下に、ロードバイク中級者の方におすすめのメーカーを紹介します。
SPECIALIZED(スペシャライズド)
https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/default.aspx
SPECIALIZEDは、1974年にアメリカ・カリフォルニア州で設立された、業界トップクラスのロードバイクメーカーです。独自技術を活用したハイスペックなバイクを製造することで知られており、中でも同社の最上位レーシンググレードの「S-WORKS(エスワークス)」は多くのライダー達の憧れのグレードとしてロードバイク業界に君臨しています。
ロードバイク・MTB・グラベルバイク・電動バイクなど、幅広いカテゴリ―でトップクラスの評価を得ています。
軽量かつ剛性の高いフレーム設計、空力性能、サスペンション技術など、常に革新的な技術を追求しており、プロチームやプロライダーの実践的なフィードバックも開発に反映。妥協を許さないスタンスで、あらゆるライディングスタイルのライダーに信頼性の高いバイクを提供しています。
トップメーカーが提供する評価の高いバイクが欲しい方は、ぜひ検討して欲しいメーカーです。
■中級者の方におすすめな理由
展開するカテゴリ―が幅広く、どの分野のバイクも高評価。初心者を脱して本格的なバイクが欲しい方のニーズを満たせるメーカーです。
認定中古車の取扱いもはじまり中古でも良いという方は費用を抑えて購入できるのも嬉しいポイントです。
■SPECIALIZEDを愛用しているチーム・プロ
【プロチーム】
- ボーラ・ハンスグローエ(Wikipedia)
ドイツを拠点とするプロチームで、スペシャライズドと提携
【プロ選手】
- ジャイ・ヒンドリー(Wikipedia)
2022年のジロ・デ・イタリア総合優勝者で、スペシャライズドのTarmac SL7を駆使して優れたパフォーマンスを発揮 - ペーター・サガン
かつてボーラ・ハンスグローエ在籍時にスペシャライズドのVenge・Roubaixを使用し、数々のレースで勝利を収める
■代表モデル
- Tarmac SLシリーズ(ターマックエスエルシリーズ)
軽量性と剛性のバランスに優れており、様々なレースで愛用されているオールラウンドモデル - Venge(ヴェンジ)
空力性能に特化した高速走行やタイムトライアル向けのハイスペックエアロモデル - Roubaix(ルーベ)
Future Shockサスペンションを搭載した振動吸収性に優れたエンデュランスモデル
CANYON(キャニオン)
CANYONは、1985年にドイツで設立されたロードバイクメーカーです。革新性と高性能を兼ね備えたバイクを多数製造しており、店舗を介さないダイレクトセールスに絞って販売を行うことで、優れたコストパフォーマンスを実現しています。
美しさと性能を備えたエアロダイナミクス設計とカーボンフレーム技術が強みであり、優れた空力性能・軽量性・剛性を兼ね備えているのが特徴。細部までカスタマイズ可能なオプションも充実しており、パーソナライズされたバイクを手にできるのもCANYONの魅力です。
■中級者の方におすすめな理由
ドイツの厳しい品質基準をクリアしたバイクは信頼性と耐久性が確保されており、ワンランク上のトレーニングやライドを始めた中級者も納得できる一台を見つけられます。
愛用しているライダーの皆さんからコストパフォーマンスが非常に良いと好評を得ています。
■CANYONを愛用しているチーム・プロ
【プロチーム】
- アルペシン・ドゥクーニンク(Google検索結果)
ベルギーのプロコンチネンタルチームで、メジャーレースの自動的出場権を持つ強豪
【プロ選手】
- アネミック・ファン・フルーテン(Wikipedia)
数多くのレースで優勝してきた実績を持つ、モビスター・チームに所属する女子ロードレース界の伝説的選手
■代表モデル
- Aeroad(エアロード)
平坦な道や高速巡航で高いパフォーマンスを発揮するための、空気抵抗を最小限に抑えた設計のエアロロードバイク - Ultimate(アルティメット)
軽量性・剛性に優れた、スプリント・ヒルクライムなど幅広い条件で活躍するオールラウンドバイク - Endurace(エンデュレース)
ジオメトリと振動吸収性が特徴の、長距離ライドを快適に乗りこなすためのエンデュランスモデル
Bianchi(ビアンキ)
Bianchiは、1885年にイタリア・ミラノで設立された、現存する最古の自転車メーカーです。インパクトのあるチェレステカラー・エレガントなデザイン・高い性能が特徴で、イタリア自転車業界の象徴的存在として認知されています。
これまでの歴史て、イタリアの伝統・革新的な素材・先端技術が融合した高品質なモデルを多数展開してきており、エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広いラインナップを展開。プロライダーからも支持され、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアの優勝バイクとしての実績を持ちます。
■中級者の方におすすめな理由
ある程度走り込んだ中級者の方は、バイクの良し悪しを実感し始める時期です。Bianchiのバイクを選び、イタリアンスタイルの豊かな伝統と最先端技術を堪能してみるのもおすすめです。
■Bianchiを愛用しているチーム・プロ
【プロチーム】
- チーム・ジェイコ・アルウラー(Wikipedia)
オーストラリア拠点のプロチームで、主力ライダーがBianchiのバイクを愛用
【プロ選手】
- サイモン・イェーツ(Wikipedia)
ビアンキの高性能モデルを駆使し、2018年のジロ・デ・イタリアで総合優勝を果たしたイギリス出身のオールラウンダー - マイケル・マシューズ(Wikipedia)
オーストラリア出身のスプリンター・オールラウンダーで、ツール・ド・フランスのステージ優勝経験も持つ実力派
■代表モデル
- Oltreシリーズ(オルトレ)
エアロダイナミクスと剛性のバランスに優れており、ロードレースで高いパフォーマンスを発揮するために開発されたハイエンドモデル - Infinitoシリーズ(インフィニート)
長距離ライドに最適なCountervail技術を搭載したエンデュランスモデル - Specialissimaシリーズ(スペシャリッシマ)
軽量フレームと登坂力に優れた、ヒルクライムや山岳ステージでの使用に特化したモデル
Pinarello(ピナレロ)
https://www.riogrande.co.jp/pinarello
Pinarelloは、1952年にイタリアで設立された世界的に有名なロードバイクメーカーです。高性能なロードバイクの開発・製造に注力しており、特にレース志向の本格的なモデルの評価が高く、プロチーム・プロライダーから熱い支持を受けています。
カーボンファイバーを採用したフレームは軽量化と強度を両立。空力性能に優れた設計にも強みがあり、レースやタイムトライアルで圧倒的なスピードと安定性を発揮することができます。細部までこだわったエレガントで高級感あふれるデザインも好評です。
Pinarelloは、バイクの品質の高さから、プロからバイク愛好家まで幅広いユーザーに支持されているメーカーとなります。
■中級者の方におすすめな理由
高性能なモデルが多いため、「より多くの距離を走りたい」「より速く走りたい」という走りを重視した中級者の方のニーズにマッチするバイクを選ぶことができます。
PINARELLOはレース優勝経験が他メーカーと比べても多いため「レースで勝つためのブランド」としての信頼感が違います。
また直線的なデザインではなく、芸術性を兼ね備えた流麗なデザインも特徴なので、デザインこだわりたいとう方にもおすすめです。
■Pinarelloを愛用しているチーム・プロ
【プロチーム】
- イネオス・グレナディアーズ(Wikipedia)
ツール・ド・フランスをはじめとするグランツールで数多くの優勝を収めているプロロードレースチームで、ピナレロの性能と信頼性を証明
【プロ選手】
- ゲラント・トーマス(Wikipedia)
ピナレロのDogmaシリーズを使用し、2018年のツール・ド・フランスで総合優勝を果たしたイギリス人ライダー - エガン・ベルナル(Wikipedia)
Dogmaシリーズを愛用し、2019年のツール・ド・フランスで総合優勝を果たしたコロンビア出身の若手のエース
■代表モデル
- Dogmaシリーズ(ドグマ)
軽量性・剛性・空力性能に優れた、レース志向の高いライダー向けのハイエンドモデル - Princeシリーズ(プリンス)
Dogmaシリーズの技術を引き継ぎつつ価格を抑えたミドルレンジモデル - Grevil(ブレヴィル)
グラベルロードモデルで、オンロードとオフロード両方でのパフォーマンスを追求した設計
上級者におすすめのメーカー
「ロングライドイベント・ブルぺ・本格的なレース等に参加している」「日常的にアマ~プロの強度でトレーニングを行っている」といった上級者や本格派の方は、高品質・高性能なバイクを提供しているメーカーを選ぶのがおすすめです。
ここでは、ロードバイク上級者・本格派ローディーの方も納得のメーカーを紹介します。
COLNAGO(コルナゴ)
COLNAGOは、1954年に設立された、イタリアを代表する高級ロードバイクブランドかつ老舗メーカーです。業界でいち早くカーボンフレームを採用した革新性の高さ、精密なフレーム設計技術が強み。軽量性・剛性・快適性を備えたバイクを多数製造しています。
技術面で優れているだけでなく、伝統的なデザイン美学に基づいて洗練されたデザインが施されており、イタリアン・クラフトマンシップを象徴するブランドとして業界内でも高く評価されています。
COLNAGOのバイクは、プロライダーからバイク愛好家まで幅広く支持されており、デザイン性の高さからコレクションバイクとしても高い人気を誇ります。
■上級者の方におすすめな理由
トップライダーも愛用する高級ブランド勝つ老舗メーカーであるため、本格的なライドに取り組みたい方がバイクを選ぶのにおすすめのメーカーです。イタリアメーカーならではのファッション性も高くビジュアルを重視したい上級者のニーズも満たすことができます。
「伝統美」と「最新技術」を融合を掲げているため、クラシカルな美学を求める上級者にとって魅力的です。
■COLNAGOを愛用しているチーム・プロ
【プロチーム】
- UAEチーム・エミレーツ(Wikipedia)
プロロードレースチームで、COLNAGOのバイクを多くのトップライダーが採用
【プロ選手】
- ダディ・ポガチャル(Wikipedia)
コルナゴのV3RSを愛用し、ツール・ド・フランスで2度の優勝を果たしたポルトガル出身のオールラウンダー - ジョアン・アルメイダ(Wikipedia)
ポルトガル出身のオールラウンダーで、V3RSを愛用してジロ・デ・イタリアなどで活躍
■代表モデル
- Cシリーズ(シー)
剛性と快適性のバランスが秀逸な、カーボン素材を使用した手作りのハイエンドモデル - Vシリーズ(ブイ)
エアロ効果と軽量性に優れたレース用ハイパフォーマンスモデル - Master(マスター)
コレクターや愛好家に人気の、スチールフレームのクラシックモデル
MERIDA(メリダ)
MERIDAは、1972年に台湾で設立された世界的に有名なロードバイクメーカーです。ロードバイク・クロスバイク・MTBなど多様なラインアップを展開しており、エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広く対応。自社一貫製造を採用することで優れたコストパフォーマンスを実現しています。
独自技術により強度と軽量性のバランスが取れた高品質なフレームを開発しており、エアロダイナミクスと快適性を備えつつも、プロレベルの高い走行性能を発揮できるのが強みです。
MERIDAは、トップクラスのプロライダーからホビーライダーまで、あらゆるユーザーにおすすめできるメーカーと言えるでしょう。
■上級者の方におすすめな理由
上級者となると、スプリント・ヒルクライム・タイムトライアル・ロングライドなど、自身のスタイルが決まってきます。ラインナップが豊富なMERIDAであれば、どのスタイルでも納得のパフォーマンスを発揮する一台を選ぶことができます。
ハイエンドモデルでも比較的手頃な価格で入手でき、各部位は主流な規格を採用しているためカスタムの自由度が高いのも特徴です。
■MERIDAを愛用しているチーム・プロ
【プロチーム】
- バーレーン・ヴィクトリアス(Wikipedia)
UCIワールドチームで、多くのトップライダーがMERIDAのバイクを愛用
【プロ選手】
- マテイ・モホリッチ(Wikipedia)
スロベニア出身のオールラウンダーで、ツール・ド・フランスなどのステージレースやクラシックレースで活躍 - ミケル・ランダ(Wikipedia)
スペイン出身のクライマーで、オールラウンドモデルSCULTURAを使用し、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアなどで活躍
■代表モデル
- REACTO(リアクト)
空力性能を重視した設計が施されており、スプリントや高速巡航でのパフォーマンスに優れたエアロロードバイク - SCULTURA(スクルトゥーラ)
軽量性と快適性が特徴の、クライミングや長距離ライドに適したオールラウンドバイク - MISSION CX(ミッションシーエックス)
悪天候やオフロードに対応できる耐久性と走破性が魅力のシクロクロス用のモデル
Cervelo(サーヴェロ)
https://azuma-1911.jp/cervelo/
Cerveloは、1995年にカナダ・トロントで元エンジニア二人によって設立されたロードバイクメーカーです。ロードレース・トライアスロン・タイムトライアル用のバイクを中心にモデル展開しており、創業時から空力性能を徹底的に追求した設計で業界をリードしてきた実績を持ちます。
Cerveloのバイクは、軽量性と剛性を両立したフレーム設計を採用しており、特に加速性能とクライミング性能に優れているのが特徴。アスリートからのフィードバックを設計に反映してパフォーマンスを追求しており、特にエアロバイク分野での評価は高く多くのトップライダーに愛用されています。
■上級者の方におすすめな理由
「空気抵抗の削減」に徹底的にこだわった設計を行うメーカーで、競技者をはじめ性能をとことん求めるライダーには最適なメーカーであるといえます。
高みを目指したい上級者の方にはおすすめです。
剛性やエアロ性能も高い次元で両立しているためスプリントやTT(タイムトライアル)での活躍しています。
■Cerveloを愛用しているチーム・プロ
【プロチーム】
- ユンボ・ヴィスマ(Wikipedia)
ツール・ド・フランスをはじめとする主要レースでサーヴェロのバイクを使用
【プロ選手】
- ヨナス・ヴィンゲゴー(Wikipedia)
デンマーク出身のツール・ド・フランス2022年の総合優勝者で、サーヴェロのR5をメインバイクとして使用 - プリモシュ・ログリッチ(Wikipedia)
スロベニア出身のライダーで、R5を愛用してグランツールで多くの総合優勝を果たしている実力者
■代表モデル
- S5(エスファイブ)
スプリントや高速巡航に適した設計が施された、空力性能に優れたエアロロードバイク - R5(アールファイブ)
山岳コースやエンデュランスレース向けの、軽量かつ剛性に優れたクライミングバイク - P5(ピーファイブ)
空力性能とポジションの柔軟性が特徴のトライアスロンやTTに特化したモデル
知る人ぞ知る注目のメーカー
他のメーカーに比べて日本における知名度は高くありませんが、非常に優れたバイクやこだわりのバイクを提供しているメーカーもあります。
ここでは、知る人ぞ知る注目のバイクメーカーとその魅力を紹介します。
RIDLEY(リドレー)
https://www.mizutanibike.co.jp/brand/ridley
RIDLEYは、1997年にベルギーで設立されたロードバイク・シクロクロスバイク・具ラベルバイクなどを幅広く展開するメーカーです。ベルギー本拠地で開発から製造までを一貫して行っており、高性能なバイクを製造することで知られています。
プロレースやシクロクロスの実践データに基づき妥協を許さない設計を行っており、過酷な環境での走破性・加速性・操作性・耐久性の高さが強み。独自のカーボン技術を用いて極限まで空力抵抗を抑え、剛性と耐久性にも優れたフレームを設計する技術が評価されています。
■RIDLEYがおすすめな理由
ベルギーの厳しい路面環境やクラシックレースを背景に開発されているため、ロードレース・シクロクロスにおいて、天候や路面状況に左右されず悪路での安定感やハンドリング性能に優れています。ハードなライドに使用できる本格的なバイクが欲しい方にはオススメのメーカーです。
■RIDLEYを愛用しているチーム・プロ
【プロチーム】
- ロット・ディステニー(Wikipedia)
RIDLEYが長年サポートしているベルギーを本拠地とするUCIプロチーム
【プロ選手】
- カレブ・ユアン(Wikipedia)
ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリア等のステージで数々の勝利を収めている屈指のスプリンター
■代表モデル
- Noah(ノア)
空力性能に特化した、スピードを重視するライダーに最適なエアロロードバイク - Fenix(フェニックス)
石畳に対応するための耐久性を持つ、クラシックレースに適したエンデュランスバイク - Kanzo(カンゾー)
オフロードや未舗装路でも安定した走行が可能なグラベルバイク
TIME(タイム)
https://www.podium.co.jp/brands/time
TIMEは、1987年にフランスで設立された高級ロードバイクブランドです。バイクは全て受注生産で行っており、レース志向のライダーやハイエンドを好む本格派ライダーに向けてプレミアムなバイクを提供しています。
独自のカーボン成型技術を駆使することで、快適な乗り心地と高い剛性を兼ね備えたフレームを開発。バイクは優れた振動吸収性を持ち、長時間のライドでも疲れにくいため、特にエンデュランスライダーからは熱烈に支持されています。
TIMEのバイクは高級感・特別感・希少性から、ロードバイクファンの間で一種のステータスシンボルのように扱われています。
■TIMEがおすすめな理由
希少性が高くスペックも優秀であるため、他のライダーが乗っていないバイクに乗りたい方や、機材面でライバルと差を付けたい方には非常におすすめのメーカーです。
カーボン繊維の「糸」からフレームを製造する「RTM(Resin Transfer Molding)」という独自技術を採用しており、この製造方法によりカーボン繊維の配置や樹脂の浸透が均一化され、剛性と振動吸収性のバランスに優れているのが特徴です。
■TIMEを愛用しているチーム・プロ
【プロチーム】
- チーム・コフィディス(Wikipedia)
かつてTIMEがバイクサプライヤーを努めていたフランスのUCIプロチーム
【プロ選手】
- トマ・ヴォクレール(Wikipedia)
フランスのプロチームBouygues TelecomがTIMEを採用していた際に使用
■代表モデル
- Alpe d’Huez(アプルデュエズ)
軽量性と高い剛性を両立したクライミングバイク - Scylon(サイロン)
空力性能に優れ高速走行時の安定感が高いエアロロードバイク - ADHX(エーディーエイチエックス)
タイムのカーボン技術を活かしたオールロード対応のグラベルバイク
FOCUS(フォーカス)
http://www.focus-bikes.jp/index.html
FOCUSは、1992年に元サイクロクロスチャンピオンのマイク・クルーゲが設立したドイツ発祥のメーカーです。耐久性・技術革新・快適な乗り心地を追求しており、ロードバイク・グラベルバイク・MTBなど幅広いカテゴリーで製品を展開。特にエンデュランス系のモデルが充実しており、長距離ライドを楽しむ方には非常におすすめです。
また、プロチームやトップライダーと共同開発に取り組むことで、過酷な環境下でも高いパフォーマンス・耐久性を発揮できるバイクを開発。競技用バイクとしての信頼性も獲得しています。
現在では、FOCUSは快適なライドを好むバイクファンからレース志向の本格派ライダーまで、幅広い層に支持されるメーカーへと成長しています。
■FOCUSがおすすめな理由
クールなビジュアルと本格的なライドに耐えれるスペックが魅力。日常的に走り込みを行っている方、レースやイベント用の一台が欲しい方におすすめのメーカーです。
FOCUSは合理的な価格設定と軽量性のバランスが取れており、コストパフォーマンスに優れているのもおすすめポイントです。
■FOCUSを愛用しているチーム・プロ
【プロチーム】
- AG2R La Mondiale(Wikipedia)
フランスを拠点とするUCIワールドツアーチームで、かつてツール・ド・フランスの主要レースでフォーカスのバイクを使用
【プロ選手】
- ジェレミー・パワーズ(Google検索結果)
FOCUSバイクを使用して多くの勝利を収めたアメリカのシクロクロスチャンピオン
■代表モデル
- Izalco Max(イザルコマックス)
軽量性・剛性に優れたエアロロードバイクのレース向けハイエンドモデル - Paralane(パラレーン)
快適な長距離ライドを想定して設計されたエンデュランスモデル - Mares(マレス)
耐久性に優れた質実剛健なシクロクロスバイク
メーカーの特徴や強みを把握してお気に入りのバイクを見つけよう!
ロードバイクの世界は、優れたメーカー各社が複数モデルを展開しており、豊富な選択肢からライダーの目的やスタイルに応じてバイクを選べることが魅力です。
当記事で解説したように、各メーカーは独自の技術や工夫を持っており、自身に合ったバイクを選択することで日々のサイクルライフをさらに充実させることができます。
購入時には、デザイン・機能・性能だけでなく、アフターサポートや使用目的を意識するのがポイントです。メーカーの特性を理解して、ぜひ理想の一台を見つけて下さい。
それでは素晴らしいサイクルライフを♪
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